首・肩の痛み
NECK AND SHOULDER PAIN

首・肩の痛み
野球肩
原因
投球動作の繰り返し(投球過多)やフォームの不良、下肢や体幹を含む全身のバランスの乱れによって、肩関節に負担がかかり発症します。
肩関節前方の緩みや筋肉・関節包の硬さが要因と考えられています。
診断
問診、身体所見(視診・触診・可動域検査)、投球テスト、画像診断などを総合的に評価します。
肩関節だけでなく、下半身や体幹の動きも含めて診察します。
治療
投球制限やフォームチェックによる安静、全身コンディションの改善を行います。
ストレッチで関節の拘縮を軽減し、肩甲骨の可動性を回復させ、安定性の向上を目指します。
注射や投球フォーム指導を行っても症状が続く場合には、医師の判断により手術を検討することもあります。
頸椎症
症状
首から肩、腕、指先にかけてのしびれや痛み、手指の動かしにくさなどが見られることがあります。
これは、頸椎の中を通る神経(脊髄や神経根)が圧迫されることにより起こります。
原因
加齢により椎間板の弾力が失われ、椎骨同士がこすれ合うことで変形が起き、脊髄や神経根を圧迫します。
治療
保存療法(安静・薬物療法・装具療法など)を中心に行います。
症状が進行し、日常生活に支障をきたす場合は、医師の判断のもと手術を検討することもあります。
腱板損傷
症状
40歳以降の方に多く、特に右肩に発生しやすい傾向があります。
肩の運動痛・夜間痛・挙上制限がみられ、五十肩とは異なり関節の拘縮が少ないことが特徴です。
原因
腱板は骨と骨に挟まれた位置にあり、加齢に伴う変性や使いすぎによって断裂が生じることがあります。
外傷を伴う場合と、日常動作の中で徐々に進行する場合があります。
治療
保存療法(安静、注射、運動療法)を中心に行い、残存する腱の機能を高めるリハビリを行います。
症状が改善せず、肩関節の痛みや運動障害が続く場合には、医師の判断により手術を検討することもあります。
担当診療科
整形外科(主担当)/ リハビリテーション科
※症状に応じて、リウマチ科や人工関節センター(肩関節置換術など)と連携する場合があります。
